丸暗記という中国式勉強法

 

中国の社会現象となっていた「小皇帝」といわれる一人っ子政策の弊害は、子育ての環境として非常に良くないのではないかと思われました。

 

学歴が非常に重視される状況もありますから、勉強は非常に過酷で小学生からたくさんの宿題をこなし、中学生になると更に勉強量が増え、高校では10時過ぎまで図書館で勉強し大学入試に備えている生徒ばかりでした。

 

日本でも詰め込み教育が問題視されていますが、日本の詰め込み教育の比ではありません。

勉強法というのは、ひたすら教科書の暗記です。

 

たしかに暗記すれば、学力というものは非常に高くなるでしょう。

大学生と話していると、英語を非常に上手に操る学生が少なくありませんでした。

 

日本語学科の学生と交流する機会もありましたが、全く日本語ができない学生が半年も経つと簡単な会話ができるようになります。

見ていると、教科書をとにかく暗記していくのですね。

 

語学は慣れだ、環境だといいますが、教科書の丸暗記にかなう語学の短期習得法は無いのではないかと彼らを見て思いました。

詰め込み教育は天才を生まないのかもしれませんが、非常に優秀な学習者を生み出せる勉強法ではないかと思います。

 

日本も江戸時代の勉強法は、とにかく丸暗記でした。

明治時代を牽引した秀才たちも、丸暗記がベースで巧みに外国語を操っていました。

 

北京で考え方の変わった詰め込み式教育

 

北京に行く前の私は、どちらかというと詰め込み教育は否定的でした。

 

自分で考える力を伸ばすことができないと考えていて、欧米式の学習法が良いのではないかと考えたときもありました。

しかし、北京で中国人の猛烈な勉強量を見てからは、詰め込み教育は良くないと一概には言えないのではないかと思うようになりました。

 

ヨーロッパでは子供の頃から複数の言語に親しみ、操れるようになっていきます。

それを見て素晴らしいと言う日本人は少なくありませんが、丸暗記という勉強法を武器に、短期間で語学を操れる人たちにも出会ってしまいましたから。

 

私の息子は第一言語が英語で家庭では日本語ですが、日本語を学ぶ姿を見ていて一番大変なのが漢字なのですね。

表音文字は会話中心に学んでいけば習得しやすいですが、表意文字では漢字を覚えなくては読み書きができません。

 

表音文字であれば、なんとなく違うスペルでも文脈の流れで意味を推測することもできますが、表意文字では漢字を知らないと意味を推測することはできませんし、会話ができたり音として知っている単語も漢字を知らないと全く読み書きできません。

 

この丸暗記勉強法は、漢字という表意文字を使う人たちには避けては通れない勉強法なのではないか、と最近は思うようになりました。

 

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